ヴェネツィアで見つけるとは思わない場所

意外なヴェネツィア

ヴェネツィアと聞いて思い浮かぶのは、たいていカナル・グランデ沿いに並ぶ華麗な宮殿、芸術作品に満ちた数々の教会、細い路地が迷路のように続く街並み、そして運河をゆったり進むゴンドラでしょう。

けれど、そうしたおなじみの風景の先には、多くの旅行者の予想を超えるような場所があります。

市内各地から、そんなスポットを9か所集めました。 定番観光の一歩先へ進み、ひと味違うヴェネツィアに出会いたいなら、まずはここから始めてみてください。

01 |サン・ザッカリーア

このゴシック&ルネサンス様式の教会の数ある宝物や珍品の中でも、特に印象に残るのは、部分的に水没した地下聖堂です。水面が完璧な鏡となり、古い柱や墓が幻想的な地下池に映り込みます。

02 |ゴムの生き物たち

6,000点以上のおもちゃが並ぶ懐かしいコレクション。大人には思い出を、子どもにはワクワクを届けます。

03 |パラッツォ・グリマーニ

劇的なフレスコ画の広間や精巧なグロテスク装飾、想像を超える部屋が揃う、常識を覆す宮殿。

富裕なヴェネツィア人が、並外れた装飾で自らのパラッツォを彩った様子を感じてみてください。

04 |Ponte dei Pugni

かつて敵対するグループ同士の組織的な拳闘が行われたことで有名な橋。

石畳の足跡をたどり、空気の緊張や観客の歓声、これから起こる混乱を想像してみてください。今の戦いはせいぜい、もう一つジェラートを我慢できるかどうかだけです。

05 |フォルトゥニ美術館

マリアーノ・フォルチュニの元邸宅に広がる温かな雰囲気の中、アートの数々は言葉を失うほど。ひとつひとつの展示からは創作が今も続いている気配が漂い、今にもアーティスト本人が部屋に現れ、創造の旅を再開しそうな感覚に包まれます。

06 |ヴェネツィアのアルセナーレ

かつてヴェネツィアの海軍力を支えた歴史ある造船所が、今では誰でも体験できるスポットに変身。冷戦時代の潜水艦に乗り込んだり、巨大な6対の手の彫刻を間近で見たり、街の海事遺産に隠された物語を発見したりできます。

07 |パルコ・デッレ・リメンブランツェ

松の木陰に包まれた静かな公園。遊具とサン・マルコ湾を一望できる絶景も楽しめます。

細い路地や人混みを離れ、広々とした緑地で最高の夕焼けを堪能できます。

08 |Ca' Pesaro

運河沿いの壮麗な宮殿で楽しめる、対照的な2つのアートコレクション。1枚のチケットで入場できます。

近現代美術からヨーロッパ有数の東洋美術コレクションまで、Ca' Pesaroは大運河沿いの壮麗な宮殿という環境を超えて訪れる価値のある奥行きを備えています。

09 |ガラスの大聖堂

かつては修道院、後に工場、現在はイベントスペースへ。壮大なネーブは歴史的建築とムラーノガラスの芸術性が融合し、訪れる人々はゆったりとした雰囲気の中、何世紀にもわたる職人技が息づくガラス吹き実演を楽しめます。

ヴェネツィアで出会う意外な緑

ヴェネツィアには緑地がほとんどありません。 すべてがラグーンの底に打ち込まれた木杭の上に築かれているため、何世紀ものあいだ一平方メートルごとが貴重でした。

街の端にある比較的新しい公園や庭園を除けば、ヴェネツィアは圧倒的に石とレンガの街です。 実際、ここで長く過ごしていると、本土で木々を見ることが妙に見慣れないものに感じられ、まるで木の存在を忘れていたかのように思えることがあります。

だからこそ、人々は想像力を働かせる必要がありました。

San Salvador : ベネチアの密集した中心部に立つこの教会には本物の庭を作る余地がなかったため、代わりに“仮想の庭”が生み出されました。

その一例が、San Salvador 教会の聖具室にある彩色天井です。

本物の庭を造る余地がなかったため、鳥や葉を精緻に描いたフレスコ画によって、楽園の庭の幻影が生み出されています。

もう少し気軽な例は小さな中庭にあります。

レンガのファサードに囲まれて、バナナの木が石畳から顔を出すように育っているのです。

観光以上 : Corte del Duca Sforzaのバナナの木

熱帯なら見過ごされてしまうような光景ですが、温暖なヴェネツィアでは、すばらしく場違いに感じられます。

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